カテゴリ:設景の思想( 60 )
牛にも心がある。
人工授精
中国陝西省楊凌葉中国農業発祥の地として、現在国家の農業特区となっている。そこでは神戸牛に負けない良質の肉を生産するための研究が進んでいるとの話を、中国畜産の指導者に地元産の最高牛のサシミとシャブシャブをご馳走になりながら聴く機会があった。
そこで私は日ごろ気にしていたことを問いかけた。それは、家畜の人工授精全盛な社会への疑問である。最近よく目にするニュースで口蹄疫・狂牛病の蔓延は、この行き過ぎた人工授精に原因があるのではないかという私の疑問、それはある意味で原発にも共通した科学技術万能社会に対し、自然界からの警告ではないかというものである。
人々の食に適した効率的な肉の生産、家畜の効率的な飼育に対し、人工授精という技術で特定な種牛の精子を多くのメス牛に受精させる行為に疑問を抱かなくなった社会、神聖な命の誕生に対して、人間が介入しすぎたことに対する命の反発ではないだろうかという思いがあったからである。命は命を食べない限り生存できない矛盾を、日々の食事の際「いただきます。」の言葉に命をいただくことに際して感謝を込めながら生きている私たち、畜産家は、賭殺場に強引に運搬されていく牛の目ににじむ涙を見るといたたまれない、しかし、そんなこと言っていたら生きていけないと涙ぐむ、牛と飼育者との間の心が通い合う情景が目に浮かぶ。かつてのように牧場で自然な形で受精させていたころの体験を知らない牛が何代も続いたことによる種は、健康体を持続できるのだろうか?
この私の問いかけに同じ席にいた地元の人が、牛だけでなく豚も賭殺場に連れて行かれることを察知すると豚舎を揺るがして泣き叫ぶと同調意見を述べた。
著名な畜産学者は、「情緒的にはそれもわかるが小林さんの意見は実に非科学的発言である。なぜならば狂牛病などの発病は、イギリスではじまり世界的に研究が進み、餌に羊の骨を混ぜたりした飼料に原因があるのであって、人工授精のせいではない」との趣旨の意見をやさしく述べておられた。
かつてアフリカの野生動物保護区の調査でウンゴロンゴロ、セレンゲッテイ、レークマニュアラ、アンボセリ、ムコマジゲームリザーブ等で草食獣と肉食獣の生態を観察した経験では、死闘を繰り返しながら種を維持している草食獣は、力尽きて肉食獣に捉えられた最後の時散り際が潔く見えた。
命を食べなければ生きられない自然界の掟の中で、種の保存のために命の限りを尽くし、肉食獣から逃れるために培った走力、出産期には仲間と連携して子を守る草食獣たち、ときにはメスをめぐってオス同士の戦い等を経て、やがて生老病死の定めに従う野生動物のように、人間に食される目的で飼育されている牛にも、異性を恋する季節を1度くらい体験させる畜産はないのかと考え、現代畜産知識のない自分をさらけだして畜産界のリーダーに失礼な発言をしたのであった。
こんな意見を述べながら、食膳の牛肉をパイチュウで乾杯を繰り返しながら、「さすがうまいですね」等と言いながら腹いっぱい食べている自分の姿に大いなる矛盾を感じながら、変わりゆく大陸の食生活の一断面を体験した。(2011・3・18)
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by harutokobayashi | 2011-03-30 14:32 | 設景の思想
東日本大震災
「人類の進歩と調和」?
 岡本太郎生誕100周年記念のTV番組で、岡本太郎が1970年大阪万博のプロデユーサーに就任した時「私は・人類の進歩と調和・というテーマに反対である」という第一声を報じる場面があった。記者団が「なぜ反対するテーマを掲げる博覧会プロデユーサーを引き受けたのか」の質問に、「私はいつも厳しい道を選ぶ」という趣旨の返答をしていた。
そんな記憶も冷めやらぬ3月11日午後2時46分、「東北関東大震災」は発生した。アトリエの本箱が倒れないか心配しながら、その下敷きにならないよう安全な距離をとりながら、しばし様子を見ることとした。今まで経験した地震と違い今回は揺れる時間が長い。
ラジオで西東京は震度5弱と報じていた。この地震が歴史的な大震災であることはすぐに理解できた。12日13日とTVの前にくぎ付けになって震災の様子に見入った。
14日の月曜日は、なんとしてもTLA本社に行って皆と震災のことを話し合おうと、調布駅に行って愕然とした。今まで見たこともない大行列が続いていてとても乗車どころではない。電車の間引き運転が実施されていつ乗車できるかわからない、あきらめて帰る人も多い。仕方がないので私はアトリエで中国出張の準備をすることとした。
15日、羽田へはタクシーで、多摩川沿いにわずか1時間で到着することができた。羽田発のCA182便は13時50分発が約1時間遅れで離陸、無事北京着。
空路わずか4時間、中国TVで日本の震災情報を見ていて思ったことは、整然と秩序よく行動している日本人に対し、秩序ある行動と評価している様子が理解できた。しかし、後日北京共同中国紙で「危機でも混乱しない秩序性は、文明の象徴だが同時に保守的な民族性」「秩序の背後には過度の集団主義があり、無限の個性を犠牲にしている」また、環球時報は日本には「精密な災害マニュアル」があるが「臨機応変に対応できない」等、各種の日本人論に触れることができた。
さて、今回の大震災までにどれだけ多くの災害が世界各地にあり、その度にたくさんの犠牲者を出したことか、人類はそれを乗り越えて「人類の進歩」を掲げ続けてきた。
災害の度に「調和」が忘れ去られていたのではないかという反省の声を残しながら・・・。
芸術家岡本太郎は、大阪万博のテーマの持つ重大な意味を直観視していたのではないか、石原慎太郎東京都知事は、知事というより作家的発想で今回の震災について「天罰」だと叫んだ。この発言に対して多くの反発があるようであるが、犠牲になった方々への哀悼の意は強く持ちながらも、芸術家的感覚で人類に対する警鐘と受け止め発言したのだろうと私は受け止めた。だから東京消防庁ハイパーレスキュー隊員らの前で声を詰まらせて感謝の意を述べた。知事である前に人間としての態度は「天罰」発言の真意を示していた。それは岡本太郎の遺作「太陽の塔」のあの表情に通ずるものを感じた。
先端科学技術万能思想の象徴でもある原子力発電の被害についても関係者は予想外、想定外の出来事で過ごそうとするが、もともとこの大自然の営みには人知の及ばぬものが存在すること、大自然への畏敬の念が薄れたころに警鐘が鳴らされてきたし、今後も大災害は確実にやってくることを考えた時「前事不忘・後事之師」、以前あったことを忘れずに今後のありようを考える事の重大さを改めて認識させた。
「太陽の塔」を通じて岡本太郎が叫んだ声、「人類の進歩と調和」という表層的社会運営に対する疑問、それは人類中心主義からもっと広範な生命社会のありようを問いなおせとのメセージである。
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by harutokobayashi | 2011-03-24 15:22 | 設景の思想
シンガポールの景
「シンガポールの景」
昨年11月「設景塾」に海外から参加してくれた友人への返礼の意味と、しばらく訪問していなかったシンガポールのランドスケープ状況を勉強しようと、今回は3月下旬の数日「ペリデイアンアジア」のデニス テーラー氏を訪問した。
成田を発って6時間半チャンギ空港に到着、荷物の待ち時間、入国手続きの早さなど洗練された応対にこの国の現状を感じさせる。この空港はその立地性から各方面への乗り継ぎに便利なところから多くの航空会社に利用されていて、空港内の諸施設が実によくできていている。帰りには待ち時間を利用して空港内を散歩したが、センスの良い品々をそろえた免税店、各種休息施設、トロピカルスタイルの庭園が各所に配置され、中でも世界のサボテンを集めた庭園に囲まれたおしゃれなドリンクコーナーは、各種のカクテルが楽しめすっかり虜になってしまったお気に入りの場所だ。このような空港のイメージが、短時間の中で経済発展を続けるシンガポールの姿を垣間見せている。
 チャンギ空港から都心に向かう道路の植栽設計は、若き日に日本の仲間達とその設計に参加したものである。20年以上経過しのびのび成長した街路樹の姿に時間の経過を思う。車の流れもスムースで昔の面影はない。これも一人乗りの乗用車の都心乗り入れ制限政策の効果だろう。空港に出迎えてくれた仲川、成田の両氏は現在「ペリデイアンアジア」で腕をふるっている。二人と夕食をともにしながら幅広く最近のシンガポールのランドスケープ状況を聴くことができた。二人が勧めてくれたレストランの食事もノーオイルで私にはぴったり、二人の心遣いに感謝。
その中で感じたことは、どちらかといえば原理主義的・文明的環境論にとらわれがちな日本の実情と異なり、情報社会に向けて国土にネット社会が完備しているところから、ネットを使って参加を呼び掛けることによって、東南・東・西アジア、アフリカなどの豊富な話題を効果的に集約し、小さな国土空間の文化創造を側面から支えているように見える。モノ中心の社会資本整備と、モノより環境への負荷が少ない情報社会、モノのデザインと情報デザインのバランス確保に向けて、日々webを中心として情報が更新しやすい社会が形成されているということだろうと受けとめた。
 かつてチャイナタウンの路上でニシキヘビが解体され、バケツを持ったお客がこれを買っていく姿、海鮮料理店の床にはエビの殻が堆積していて、このエビガラの堆積量が多いほどおいしい店だと教えてもらったことがあるが、保存地区に指定されている今のチャイナタウンは、ゴミひとつなくタバコの吸い殻など路上に捨てると、体罰として街のごみ掃除をさせられるとのことであった。
「ペリデイアンアジア」の事務所では仕事の受注先の幅が実に広い。中国の仕事も多いが同じ悩みとして中国の設計料の支払いが滞るところがあって苦労させられる。と、我々と同じ経験もあるようであったが、それらを乗り越えて挑戦しているところに力強いプロ集団としての意気込みを感じる。(2010・3・28)
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by harutokobayashi | 2010-04-06 12:57 | 設景の思想
観光立国
「都市公園と国際観光」
国際観光客の倍増を目指して観光庁が発足した。そんな中、円高の進行は急激で、日本に行ってみたいという海外のお客の足を引っ張っている。反対に海外旅行はチャンスとばかり年末年始旅に出る人が多い。この10年間、私は北欧・中国・韓国・東南アジアなどを訪問する機会が続いているが、昨年の11月に、私の主宰している「設景塾」に参加していただいた海外の友人を案内して10日間、国内の都市公園ほか著名な観光地を案内した。観光地といわれる地域はそれぞれ工夫が凝らされ地域の特色が出ていて楽しい。京都はさすが熟成した国際観光地として観光客に文化遺産に触れる喜びを教えてくれる。しかし、錦秋の京都はあまりにも観光客が多くゆっくりできないのが残念である。反面、身近な各地の都市公園を見たとき、すっかり成熟した樹草の紅葉は、計画的にデザインされた意図に沿って成長し、美しい景を満喫させてくれる。
国営昭和記念公園の素晴らしさをメールで知らせてくれた旅行会社の人がいた。特に日本庭園は素晴らしい、京都に行かなくてもここで日本庭園が観賞できると、できすぎの感想を知らせてくれた。
全国的に配置された各種の都市公園はその立地性、内容、管理運営の質から見て国際観光資源の核として活用する時代である。
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by harutokobayashi | 2010-01-11 14:57 | 設景の思想
国際交流
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2009年10月31日北京大学
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生き物空間の設景について考えを述べた。
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ATLAS北京の盛葉夏樹女子に通訳をしていただいた。
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学生作品の入賞者表彰を各国講師によって行われた
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2009・11・6天津におけるエコロジカルランドスケープのフォーラムでの講演
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内外の設計事務所の作品展示場
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by harutokobayashi | 2010-01-08 18:26 | 設景の思想
明日を拓く
世界園芸博覧会の開催を
 昨年は環境をテーマにした2016年東京オリンピック開催の夢が潰えた。造園界でも誘致に向けて関係団体を中心として熱心に誘致活動に参加していたのに誠に残念な結果であった。世界から多くのお客さんを迎え、美しい緑の文化都市東京を楽しんでいただくための準備として、既存道路構造の限定された植栽空間における植栽密度・植栽構造などの問題を含みながらも街路樹倍増事業推進のための調査設計ガが積極的に進められた。
オリンピックは誘致できなかったけれども、東京の緑量を増やし、幅広い都市景観文化を考える機会にもなった。
さて、このオリンピック誘致の発意は、石原東京都知事によって提唱され東京都を中心として全国的な活動として、広く人々に夢と具体的目標を与えたことは結果のいかんにかかわらず大いに意義があったと我々は捉えるべきだろう。
 私は本誌前号で、造園人が依存型職能意識を打破し、造園界自ら明日を拓く夢・目標を設定提言するべき2010年とすべきであると訴えた。数年前オリンピック誘致ということで一歩引いた形の多摩地区における「世界園芸博覧会」の開催を再び復活させるときである。その場合、最初から場所を特定せず、数か所の地域から立候補を募ることが考えられる。政府は国土交通省に観光庁を設置し、国際観光に力を注ぐと方針を示しているが、世界の人が求める観光資源はいまや様変わりしつつあり、ワビ・サビ文化、勤勉で清潔好きな日本人の生活文化を知りたいという傾向が強まりつつあることも意識しながら、美しく管理運営されている都市公園を核とした「世界園芸博覧会A1クラス」の開催をすることである。
このような事業は公の事業として国土交通省、農林水産省、地方自治体など関係官庁と手続き、調整など連携することになるが、事業の実施について最初の声をあげ、働きかけをするのは造園産業界から上げるべきではないか、この不景気な時に何を言うかといわれそうであるが、今から目標を設定して活動しても、実現させるまでにはAIPHによって既に開催を決定している国々の後、ということになるので早くても2018年ころになる。それまでには日本の経済環境も様変わりしていることを期待して・・・。
幸い、AIPHの副会長には和田新也さんがなっておられ事業企画面で活躍され、そのボランテイア活動振りについては、各国の代表から高く評価されていることを思うと今がチャンスと思う。聞くところによると、2010年:台北、2011年:西安、2012年:オランダフロリアードとタイのチェンマイ、2013年:韓国インチョン、2014年:スペインと中国・青島、2016年:中国・唐山、2017年:ドイツIGAと続くようだ。日本では1990年にアジアで最初の大阪花博が実施され、以後2000年には淡路花博、2004年には浜松花博が開催されている。この際問題として考えられることは、1990年以降の開催地がアジアに集中していることである。この点についてはかつて開発途上にあったアジアの国々が経済力をつけ造園・園芸文化を享受できるまでに急速に経済発展している姿と重なる。反面アジア地域のCO2発生増に直結するところから、これからの花博で環境問題解決に貢献できる花博を世界に問うことが求められる。その面からは、江戸の循環型生活技術を基礎とした日本の造園・園芸界がその技術を集約・深化させ、新しい造園・園芸産業の業態を再生強化することに繋ぐことになる。
(2010・1)
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by harutokobayashi | 2010-01-08 18:10 | 設景の思想
西安世界園芸博覧会
西安世界園芸博覧会は、同斉大学、日中アトラス、プラズマスタジオなどの参加
で全体計画が固まった。
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西安世界園芸博覧会(2011・4・9~10・8)会場の照明計画
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四季の島 博覧会終了後も残される庭園
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メインゲートの建築はイギリスのプラズマスタジオの案が採用された。
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by harutokobayashi | 2010-01-08 17:47 | 設景の思想
韓国ヘイリ芸術村
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樹木と一体化した建物、夏は緑に覆われる
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by harutokobayashi | 2009-03-25 15:48 | 設景の思想
韓国チョンゲチョン
韓国清渓川
 韓国清渓川(チョンゲチョン)は昔、開川(ゲチョン)と呼ばれた。ソウル西北仁王山と北岳の南麓南山の北麓などから始まり都城の真ん中で合流し西から東方面に流れる延長10.92Kmの都市河川である。1394年ソウルが王朝の都として定められて以来都城の中部を地理的に政治、社会、文化的に区分する象徴的な境となってきた。
このゲチョンは、今まで最高の自然下水道として人口密集地帯を流れていたが衛生問題の原因となっていた。1945年8月15日韓国独立後は特に河川沿いに簡易家屋が密集し、し尿が垂れ流し状態となり衛生面で大きな問題を引き起こしてきた。この状態を打開するために、1958年5月25日~1961年12月にかけて鉄筋コンクリートによる覆蓋工事が行われ、1871年からはその上部は地上と高架式の二段式の幹線道路として1日16万台の車利用があり、うち10万台は通過交通として都心部の重要な機能を負わされてきた。
 その後ソウル市長李明博(イ・ミョン・パク)、現17代韓国大統領はソウル市長に着任した翌2003年7月1日から2005年9月30日にかけて5.8Kmの都市改造政策の中核的プロジェクトとして都市に清流を呼び戻すためのチョンゲチョンプロジェクトを強力なリーダーシップによって推し進めた。
チョンゲチョン復元の意義に「21世紀文化環境都市ソウル」を目標に①歴史都市ソウルのアイデンテイテイーの確保②都市管理に関する新たなパラダイムの構築③ソウルの産業競争力の強化を掲げた。この事業推進に当たっては長年川沿いに張り付いた小企業の店が密集しているところからこれらの人たちの説得が大変で、当時は1000回にも及ぶ説明会に市長はじめ担当者が出席し、環境が良くなることの効果を説いたという。
都市内交通については、工事着手1年前から市民にこの道がなくなることの広報を繰り返し、市民も1年前から対策を考えたという。
流れは40cmの水深と12万トンの水が確保され、そのうち地下鉄のトンネル・建物などからの水2万トン、ハンガンから10万トンの水を取水し、ソウルの森で浄化しポンプアップしている。この流れには22箇所の橋があり、15箇所が歩車道橋、7箇所が人道橋となっている。
総工事費3千850億ウオン(約270億円)、一日あたりの管理運営費は385万ウオン(約27万円)である。この工事を記念した文化館が工事費140億ウオン(約1千億円)で建設されていて事業のすべてを詳しく知ることができる。ここには午前2人午後2人ずつのボランテイア(50~60代)がおり親切に館内の案内をしてくれる。
私は楊柄澤さんに案内していただいたが長年韓国海外協力事業団(CICA)に勤務されていた方で国際的な視野から客観的にこの事業についてお話いただいた。韓国でもボランテイアの募集はネットで公募していると聞いた。
 私がこのチョンゲチョンの清流沿いの道を歩いたときは土曜日の昼時であったが、背広姿の人、OLグループ、年配の散歩者、などなど大勢の人たちでにぎやかであった。おそらくこの事業の名声に惹かれてきたと思われる欧米系の観光客も多くソウルの新しい観光スポットになっていた。このような市民の憩いの場としてのみでなく、生態的にも多様化が進み2006年9月現在の調査では、哺乳類3種、魚類23種、昆虫45種、鳥30種、爬虫類7種、無脊椎動物39種、植物229種の合計376種の生物がリストアップされていた。訪れたとき流れ沿いのヤナギが芽吹き始めていたが次回は緑に覆われた季節に再訪し歩いてみたい。
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by harutokobayashi | 2009-03-22 14:58 | 設景の思想
韓国チョンゲチョン
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韓国チョンゲチョンの完成模型の一部都心部(全長5.8Km)文化館展示模型
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コンクリートの蓋をされた川は下水道と化していた(文化館資料より)
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地上と高架の2段の自動車道は一日16万台の車利用がある都市交通の要でもあった
(文化館資料より)
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2003年9月から2005年9月まで行われた復元工事によって清流となった現在の
チョンゲチョン(2009・3・17撮影)
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最上流部は韓国の国土を抽象化した造型護岸(2009・3・17撮影)
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by harutokobayashi | 2009-03-22 06:55 | 設景の思想