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公園管理運営士会
「ブルーボネット」に学ぶ
 8月30日午後、名古屋港ワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」において、東海地区の公園管理運営士交流会を開催した。この庭園は愛称としてルピナス属「ノボリフジ」の英名「ブルーボネット」が使用されている。
この日は政権交代をかけた歴史的な衆議院総選挙の日と重なったこともあり、参加しにくい人もいたためか22名+αの参加であった。私は期日前投票を済ませて参加した。
太平洋上に台風11号が発生したと報じられていたが強い日差しの中で、佐々木辰夫所長の解説を聞きながら園内視察が行われた。その後サニーハウス2F・多目的ホールで「ワイルドフラワーガーデンにおける運営上の取り組みについて」と題して森田高尚園長(前名古屋市緑地部長)の解説、ゲストスピーカーとして岩山健愛知県建設部公園緑地課長から「愛知県における指定管理者制度の現状について」講話をいただいた。
 森田園長、佐々木所長の話の概要:この庭園は名古屋市に中部電力が火力発電所を造ることに際して行政などとの協議の中で「地域共生施設」、企業のCSRという意味も含めて、現在の内容が方向づけられ、設置が決定されたもので、ビオトープとかガーデニングという言葉が話題になっていた2002年に開園した。国際的に著名なガーデンデザイナーの作品参加も含め22のガーデンを巡ることが出来るように構成されている。
敷地面積2.2haは以前、発電所の資材・石炭置き場であったところであった。総工事費27億円、管理運営体制としては臨時職員も含めて20~25名、来園者はオープン時、年間24万人、日最大5000人~10000人いたが、2年目以降減少傾向にあったため、来園者の口コミ効果を高めるなどに留意して、従業員一同良い印象を持って帰っていただくことに特に配慮した結果リピーターも増えてきたことは管理の心の重要性を再認識した。
来園者の傾向としては高齢者・障害者が17%、そのほか70%は女性である。このような来園者にとって、この庭園の広さは適切で花々にも接しやすく、花の香を愛で、写真撮影など便利で親しみやすい。利用しやすいことは管理の目も行き届きやすいことになる。来園者を増やすためには会員制度(年会費1000円)の実施や、花・音楽・イベント、園芸福祉入門講座など多彩な催事を継続することでさらに地域に溶け込むように努力している。
 園内の施設系は洋風に見えるが、庭園は和の自然空間を感じさせる。園路のウッドチップのやわらかな質感、適度に配石された景石の据え方、四季を通じて咲き分ける600種類の花、その70%が宿根草で野趣のある配植法、水辺の植栽、ワイルドフラワーの里には40種の種子を混播しているため季節ごとに開花リレーが楽しめる。など殺風景になりがちな名古屋港の巨大人口景観の中で自然風庭園として貴重なオアシスとなっている。読者各位にぜひ訪問することを勧めたい。
 ゲストスピーカーの岩山課長からは、愛知県下における都市公園および指定管理の現状、指定管理者制度導入についてなど、パワーポイントを使用して克明なデータをもとに説明が行われた。愛知県内の都市公園4116か所(5121ha)のうち指定管理箇所206か所(1530ha)あり、維持管理水準も平成10年~11年には平方メートル当たり600円前後であったものが、平成19年度には400円前後に減少している。指定管理契約者別割合は財団など38.3%、第3セクター36.4%、民間22.8%、その他2.5%、指定管理契約期間別割合では3年53%、5年38%、1年5%、4年4%、平成22年度公募実施予定公園として熱田神宮公園はじめ7公園などが紹介された。
政権交代によってますます新規公園整備に期待できない今、公園管理運営ビジネスの展開をQPAが中心になって切り拓く時だ。
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入口からセンターハウスを望む
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by harutokobayashi | 2009-09-01 18:17 | 職能論