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景観は文化である。
設景思想の理屈遊び
 私の設景は,視覚に偏りすぎず自然の営み、特に季節と共に循環する環境を確認し、生き物にとって健康的な環境・景として創造することにあると考えている。
そのためには『天気』を正しく受信することが大原則である。
 正しく天気を受信するのは人間の五感を総動員しなければ出来ない。
宇宙感を五行の「気」に託し、人々にこの「気」を受信し享受する装置として五感触を空間解釈のツールとして採用する。
 たとえば、季節の移ろいを受信する装置デザインとして花潅木をテーマにして、花言葉などのイメージから空間野の呼称を考える。住宅であるならば花と居住者、自然の移ろいと居住者、花は人生の応援花、居住者の心のよりどころ、無常観に根ざした空無の日本美の捉え方・考え方を基本に展開する。

景観は文化そのものである(チャールス皇太子)。建築家だけが建築を論ずる資格があるわけではない。
文化としての景観創出に建築家の仕事は影響が大きい、歴史とは何かを考えながら伝統を重んじ、現代の姿を投影して新しい文化を創造する。極論すれば伝統しきたりを頑固に守り通すことができる人々によってはじめて可能となる側面を持つ。文化につながる仕事をしたいね、と国土政策研究会の佐々木氏と酒を飲みながら
風景とは視線の記憶の重なりである。
(2006年2月)
by harutokobayashi | 2006-04-30 13:39 | 設景の思想
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