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設景の概念
設景の概念
 設景という用語は、明治時代の漢学者であった小沢圭次郎が、1910年ロンドンで行われた日英博覧会に、日本政府出展の日本庭園を設計出展したことに対し、女王から感謝状が贈られてきた、その時、小沢はデザインを設景と訳して設計と一線を画していました。
当時、設計は家を造る時、請負に出すための目論見書を作る仕事であると理解されていた。設景は、庭にたとえれば、園路、東屋、築山などをどのように配するか、今で言うところの都市デザインに通じる考え方である。と理解していたことが解り、この設景こそが私の目指している仕事の表現に相応しい用語であり概念と理解しました。
あえて定義付けるとしますと、「設景とは、人と自然の産物である景観などを計画する時、この人と自然の関係を美学的・芸術的視座と科学的・生態的視座からよく理解して、この両者を総合的に調和ある姿として空間化し、それを持続的に管理していく仕事である。」ということになります。
仕事の領域としては、陸域・水域・気域に及ぶ、といえますが具体的には、地域・都市などの水・緑に代表される自然とかかわりのある事業、たとえば観光・リゾート地の調査・計画、住宅開発地、広場・公園緑地などの環境調査・計画設計と多岐にわたります。
これら多様な設景領域の中で作庭は、設景の概念を最も総合的に内包した行為といえます。
by harutokobayashi | 2007-06-03 10:20 | 設景の思想
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